今回は『遠藤剛熈美術館』のオーナーで、画家の遠藤剛熈さんを訪ねました。60年以上にわたり描いた作品はなんと2000点以上。木、森、川など生命力溢れる自然を描いた油絵が中心です。描く場所を決めたらデッサンから仕上げまで、どんなに悪天候でも現場へ毎日通い続けるそうです。「現場に身を置きながら描くことで、最大限にリアリティーを追求した絵に仕上げたいからなんです」。
壁一面に飾られた西洋画の作品は、よく見ると四季折々の表情を見せる東山、嵯峨野、嵐山と京都の風景ばかり。「京都ほど画題に溢れた街はないですよ。まだまだ京都を描き尽くせない。全部描くにはあと20年はかかるね」と笑顔で語る遠藤さん。その健康と若々しさの秘訣を尋ねてみました。「毎朝暗いうちに起き、好きな絵を描きに出かけることでしょうね。人間は夢や理想、情熱を追って生きるもの。歳が若くても、夢を失ったら〝年寄り〟と同じですよ」。

これまでいろいろな縁で、日本やフランスで個展を開いてきて、5月には中国で行う予定。中国の大学で講師の依頼もあり、ますます多忙になりそうですが、「必要としてくれるのはありがたい」と感謝の念を忘れません。「私は画家としてはまだ未完成ですが、現場でカンバスに向かう間は無我夢中。だから身体が動かなくなるまで描き続けますよ」と話す遠藤さんは、少年のように輝いていました。



京都生まれ。
子供の頃から絵が好きで、高校時代にセザンヌ、ルノワールに感動し、油絵を始める。自ら作品を描く一方で、若手の育成にも尽力。生徒数は10000人を超える。



































