「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」
これは1951年の今日、4月19日に、アメリカ軍の将軍ダグラス・マッカーサーが
合衆国議会で行った退任演説の際に残した言葉です。
一昔前のテレビドラマでは、
この言葉から切り取った「老兵は消え去るのみ」などのセリフを、
定年を迎えたビジネスマンが、
歳をとった自分を嘲るように口にするシーンがあったように思います。
しかし、私見ですが、マッカーサーの言葉には、
兵士が戦場で命を失うことなく年齢を重ね、
みんなに祝福されながら引退していくというような意味がある気がします。
人生100年と言われる現代、定年の年齢がのび、
また、定年後も再雇用や継続雇用で老兵=シニアが活躍できるようになりました。
身体と心の健康を保つ努力を重ね、できるだけ長く仕事に励み、
いよいよ引退という日に、「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」
とさらりと言ってみたいものですね。
お元気でお過ごしください。
久郷直子