年末の帰省や出国ラッシュが本格化し、新幹線や空の便が混雑のピークを迎える、
というニュースを聞く頃になると、今年の年越しそばのことを考えます。
どこの蕎麦屋さんへ行こうか、自分で作ろうか、など。
お正月準備で食材も値上がりしかけていますし、
自分で海老の天ぷらを添えようと思うなら、
食材を買い急がないと品薄になる頃でもあります。
一年の最後の日に蕎麦を食べることは、大切な締めくくりの行事です。
年越しそばをいただくことで、
今年を大過なく過ごせたという安堵の気持ちが込み上げてきます。
そして、今年を共に生きた家族や仲間への感謝の気持ちが湧いてきます。
更には、これから新しい年が始まるのだ、
という気持ちにスイッチが入るような気もします。
年越し蕎麦の起源を調べると諸説ありますが、
どの説も、生命力の強い蕎麦を食べると、
人々に幸せをもたらすという点は共通しています。
一年に2度も収穫できる蕎麦は、
飢饉のときの非常用食料として多くの人の命を救ったことから、
蕎麦と日本人の特別な関係性が根底にあって、
蕎麦を食べると幸せになれるという考え方が
人々の心の中に根付いていったのではないでしょうか。
穏やかに一年を振り返ろうという気持ちにさせてくれる年越しそばを、
今年も楽しみにしています。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
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最後になりますが、「読むサプリ」は定期更新をひとまず休止することにしました。
3年以上もの間、私の拙いブログにお越しいただいた皆様には、
心から感謝申し上げます。
皆様方の今後のご健康とお幸せを心よりお祈り申し上げて、
お礼のご挨拶に代えさせていただきます。
ありがとうございました。
久郷直子