朝からグングン気温が上がります。
大暑のころは、風鈴、花火、祭囃子と夏の風物詩が目白押し。
けれども茹だる暑さを吹き飛ばしたいなら、
冷たい滝に打たれるのが一番です。
清滝や 浪に散り込む 青松葉/松尾芭蕉
勢いよく水しぶきをあげる清らかな滝の流れが風を起こし、
松の青葉が吹かれて散り込んでいく様子が伝わってくる涼しげな句です。
京都・宮津にも“日本の滝百選”に選ばれた
名瀑「金引の滝(かなびきのたき)」があります。
金引の滝は2本に分かれており、
向かって右側を男滝(おだき)、左側を女滝(めだき)といいます。
水量が豊富な上、滝壺の水深も浅いため、
滝のギリギリまで近づくことができます。
また、男滝は後ろ側に回ることも可能です。
冷たい滝の水しぶきが体温を一気に下げてくれるので、
夏になると、多くの人が涼を求めてこの金引の滝を訪れます。
暑さは、体感温度だけではなく目や耳でも感じます。
五感で涼を感じる知恵を増やし、
さわやかに夏を過ごしましょう。
久郷直子