1月5日に小寒を迎え、
日々、寒さが厳しくなるこのごろ。
「小寒の氷 大寒に解く」ということわざがありますが、
これは「小寒に張った氷が大寒に解けるように、
1年で最も寒いとされる大寒よりも
小寒のほうが寒さを感じやすいこと」を表しています。
寒さを感じやすいのは、
むしろ大寒までの今の時期なのですね。
――毎日少しの時間でも、一人で過ごすこと
この言葉は、チベット仏教の
最高指導者ダライ・ラマ14世の
『人生で大切な「18か条」』の1つ。
「どんな時でも、1日に最低30分は
一人の時間を確保し、
あなたの人生に今何が起こっているか、
どう進むべきか、
何を望んでいるのかを
常に見直すことが必要だ」
と説かれたものです。
これは、人生を満たすために
大切な考え方の1つですが、
健康づくりでも同じことが
いえるのではないでしょうか。
自分の症状や行動の傾向、
考え方など「これはまずいかも…」と
感じる小さな健康の警鐘は、
常日頃から自覚しているもの。
その警告の鐘の音が、
小さな鈴の音のうちに真剣に向き合っておかないと、
気付いた時には大きな鐘の音で
襲ってくることにもなりかねません。
実際に、こんなケースもあります。
中高年になると、若い頃よりも
平熱が低下しやすいのですが、
それに気付いている方は少ないといいます。
そのため、風邪やインフルエンザで
発熱していても気付かず、
知らぬ間に肺炎が進行していたというのです。
こうしたことにならないためにも、
日ごろから一人の時間を持って
身体の声に耳を傾け、
少しの変化にも気付けるようにしましょう。
厳しい寒さが続きます。
どうぞ、お健やかにお過ごしくださいね。
久郷直子