健康ブームは加速し、
一年中、健康に関する情報があふれています。
テレビやラジオ、雑誌などでも頻繁に特集が組まれ、
ヨーグルトがいい、アーモンドがいい、
オリーブオイルがいいと諸説紛々。
「肉は、身体に悪い」という人がいれば、
「年を取るほど、良質な動物性たんぱくが必要だ」
という人もいたりして、
何が正しい情報なのかわからなくなります。
ちょうど、今日は節分です。
節分とは本来、立春・立夏・立秋・立冬の前日のこと。
昔は立春が1年の始まりとされており、
その前日である節分は、
今で言う大晦日のような役割でした。
こうした年の変わり目には、
鬼が現れやすいといいます。
鬼は厄災や邪気の象徴で、
かつては病気や飢饉、
災害などの悪いことはすべて
鬼のしわざと考えられていました。
そこで生まれたのが、
鬼を祓う「豆まき」です。
豆をまいて鬼を追い払い、
福を迎え入れる。
そして、数え年の数だけ豆を食べて、
無病息災を祈る。
豆をまく理由は諸説ありますが、
豆が「魔滅(まめ)」の音に通じることからと
いわれています。
さまざまな健康情報が入り乱れる昨今。
つい新しい情報に飛びつきがちですが、
昔ながら健康習慣を試してみるのも
良いのかもしれません。
せっかくの節分の日。
栄養豊富な豆を食べながら、
1年の健康を願いましょう。
久郷直子