「夏越の祓」は6月末に行われる神事で、
参拝者が『水無月の夏越の祓する人は、千歳の命延ぶというなり』
と唱えながら鳥居の下や境内にある茅の輪をくぐり、
半年分の厄を落として残り半年の健康を祈願します。
夏越の祓では、茅の輪くぐり以外に人形流しも行います。
人形流しとは、
人の形に切り抜いた紙の人形を自身に見立てて穢れを移し、川や海に流すもの。
神社によってやり方が異なり、
かがり火で燃やすところなどもあるようです。
茅の輪くぐり、人形流しで半年分の穢れを落とした後は、
和菓子の水無月をいただきましょう。
水無月は白の外郎生地に小豆をのせ、
三角形に包丁された和菓子で、
京都では夏越の祓の行事食として有名です。
水無月の上部にある小豆には厄災を防ぐ意味があり、
三角形は暑気を払う氷を表しているとされています。
早いもので、2017年も残り半分となりました。
今日は水無月をいただいて今年前半を振り返り、
明日からまた新たなスタートを切りたいと思います。
久郷直子