外国人観光客の多い京都では、和牛やお寿司の店が繁盛していると聞きます。
そういったガッツリしたものも美味しいですが、年齢を重ねるとともに、
あっさりした和食を好むようになったという方も多いのではないでしょうか。
そんな方々に人気なのが、本格的な懐石を提供する老舗料亭。
夜のお食事ですと、一人あたり15,000円から70,000円くらいします。
「懐石」と聞くと高級な和食のコース料理を想像しますが、
本来の懐石とは、お茶席の前に軽くお腹を満たす程度にいただく質素な料理のこと。
元々、懐石は、禅宗の修行僧が空腹を紛らわすために、
懐に抱いた温かい石のことを指しました。
それが時代とともに変化し、現在のような意味になったと考えられています。
新鮮な旬の食材、素材の味、盛り付けの美しさなど、
旬の味覚を芸術にまで高めた現代の懐石は、まさに日本の宝。
春になり気候が穏やかになると、出掛ける機会が増えます。
ご家族やご友人など大切な人たちとともに、
美味しい食事に舌鼓を打つと身体も心も豊かになります。
残念ながら、今週末は雨の地域が多いようです。
お出掛けの際は、足元に充分ご注意ください。
春雨に身体を冷やしませんよう、
健康にはくれぐれもご留意くださいませ。
久郷 直子