口臭防止のタブレットを持ち歩く、デオドラントスプレーを欠かさない、
焼き肉などを食べて帰ったらコートに消臭スプレーをかける…。
老若男女問わず、自分の身体や身に着けているものから発する
ニオイを気にかける方が増えているような気がします。
つくづく、ニオイに敏感な時代になったものだなあと感じます。
ニオイを気にする人の多くは、
「自分が発するニオイが、周りの人に不快な思いを与えているのではないか」
という不安を抱えているそうです。
確かに、嫌なニオイはコミュニケーションを妨げる要因の1つ。
そう考えると、いち早くニオイを消すための対策をとることが大切なような気がします。
しかし、それは一概に良いことだともいえません。
例えば、身体からおしっこのようなニオイがする場合。
これは、肝臓の働きが悪くなっている可能性があります。
また、甘いニオイがする場合は、糖尿病が進行していることが考えられます。
このように身体のニオイは、健康状態が悪くなっているというサインなのかもしれないのです。
身近な人から「ニオイが強くなった」と指摘された時は、
ただニオイを消す対策をとるのではなく、健康状態を確認しましょう。
自分でも気付いていない身体の不調に、いち早く気付けるかもしれません。
久郷直子