年末は、お正月の準備や大掃除などで忙しくなる時期。
それに加え、寒さで怪我を招いたり体調を崩したりしやすくなります。
冬場に多い怪我の1つが「骨折」です。
今の時期、身体は体温を保つために筋肉を収縮させます。
すると筋肉が硬くなり、普段は平気な少しの段差でも転びやすくなるのです。
若い頃は、転んだとしてもすぐさま両手をつき、受け身をとることができました。
しかし、年齢を重ねると咄嗟の反応が遅れるため、骨折のリスクが高まります。
寒いからといってポケットに手を入れて歩かないなど、
普段から防止策を立てておくことが大切です。
また、冬の健康のために気をつけたいことが「血圧」です。
冬は、暖房が効いた場所と外と同様に寒い場所を行き来する機会が増えます。
こうした急激な温度変化は、血圧の急な上昇を招きます。
高血圧は頭痛や動悸などの症状を招く他、
放置すると脳卒中や心筋梗塞などの重篤な病気にも繋がります。
羽織るものを持っておく、防寒具を脱ぎ着して温度差を減らすなどして、
急激な温度変化に対応しましょう。
年始に向けて忙しくなる時期だからこそ、体調管理は欠かせません。
身体の声に耳を澄ませ、自分の身体をいたわりながら過ごしたいものです。
久郷直子