天高く馬肥ゆる秋――。体重計に乗るのが憂鬱になる季節ですね。
太りすぎは昔の人にとっても、大きな悩みだったようです。
平安時代後期の説話集『今昔物語集』に、肥満に悩む男が医者に相談する話があります。
医者が肥満対策として水漬けにしたご飯を勧めたところ、男はそれを大量に食べてしまい、
医者があきれるという話。
ちょっと笑えますが、他人事と思えないところもあったりして…。
食生活のお手本にしたいと思うのがイギリスのエリザベス女王。
女王は1回の食事量を少なめにし、1日に4回、食事を摂るのだとか。
一方で大好物のチョコレートビスケットケーキは毎日、楽しむそうです。
節制するだけでなく、楽しむ時は楽しむ。バランスが大切ということでしょうか。
食欲との向き合い方は人それぞれ。
健康のためにも、食べ過ぎに注意をしながら、秋の味覚を楽しみたいですね。
お元気でお過ごしください。
久郷直子