学び

読書の秋

投稿日:2017年10月27日

読書

長らく夏の暑さを引きずっていましたが、ここにきて、ようやく気候も秋めいてきました。

秋は読書に最適な季節。

私が読む本は、小説が多いですね。

小説の面白いところは、ストーリーがわかってしまっても、何度も読み返したくなること。

今回は、私のオススメの本をご紹介します。

1冊目は、アメリカの小説家であるアーネスト・ヘミングウェイの「老人と海」。

老人がたった1人で海へ出て、巨大なカジキやサメとの戦いを通じ、
人間の尊厳と自然の壮大さを描いた作品です。

小難しい理屈は抜きにして、心から湧き上がってくる熱い男のロマンを感じます。

「日はまた昇る」「武器よさらば」など、有名な彼の著作は数多くありますが、
その中でも「老人と海」は一番読みやすく、わかりやすいお話だと思います。

2冊目は、フランスの小説家アルベルト・カミュの「異邦人」。

理由もなく殺人を犯し、平然と死刑宣告を受ける主人公・ムルソーの姿を通して、
生きることの不条理さを描いた作品。

不条理に不条理を重ね、そこから見えてくる本当の不条理をあぶりだします。

物語自体は難解でもなく、最後まですんなり読み終えることが出来るのですが、
読後にいくつもの「?」が浮かびます。

そして何度も読み返すうちに、物語の本質を理解する…そんな作品だと思います。

私自身も5回ほど読み返した頃に、ようやく物語の本質を理解できたような気がしました。

これこそが、この作品が持つ最大の魅力だと思います。

10月27日~11月9日は読書週間。

この秋にぴったりの1冊を見つけて、心ゆくまで読書を楽しみたいものです。

久郷直子

-学び

関連記事

紫陽花とかたつむり

爽やかなカビのお話

梅雨になると、カビが繁殖しやすくなります。 カビは食品を腐敗させるだけでなく、最近では、 アスペルギルス症や夏型過敏性肺炎など、カビによる病気が増えているといわれています。 浴室や流し台に繁殖するカビ …

部屋のデスク

「ミニマリスト」の考え方から学ぶ

いよいよ、夏休みも最終週。 今回は、最後の課題「ミニマリストの考え方を知る」についてのお話です。   近年、テレビや本などでクローズアップされている「ミニマリスト」。 言葉自体は知っているも …

植物の芽

植物に学ぶ、美しい生きざま

連日、厳しい寒さが続いております。 三寒四温を繰り返しながら、 春へと向かってゆくわけですが、 まだまだ冬枯れの景色が広がっています。 暗く長い 土の中の時代があった いのちがけで 芽生えた時もあった …

紅葉

今年は紅葉を見逃さない

澄み切った空の下、銀杏が色づき 空気まで黄金色にそまるこのごろです。 一番きれいな紅葉(こうよう)のタイミングが気になります。 なぜならば紅葉は桜に比べて 美しい期間が短いからです。 春の桜前線は約5 …

お掃除ロボット

人工知能(AI)の進化

近頃、人工知能(AI)という言葉をよく耳にするようになりました。 私自身は、「AIなんて遠い未来の話」と思っていましたが、 最近では、身近なところで家電にもAIの技術が活用されているそうです。 調べる …