3月は卒業の季節。
10代20代のころに学校を卒業してからというもの、
すっかり卒業と縁遠くなってしまったと感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
『一生勉強 一生青春』 詩人・書家 相田みつを
この言葉の影響を受けたように、昨今は定年退職後に再び学校へ通い、
学び直しをする中高年が増えているようです。
理由は様々ですが、若い頃に興味がなかったことを勉強したいと感じたり、
当時学校へ行けなかったことを悔いていたりする人などが学び直しをされていると聞きます。
平均寿命や健康寿命が延び、
長い余生をより充実させて人生を謳歌したいと願う人が増えています。
そういった方々が学校の門を叩いているのかもしれません。
「一生勉強 一生青春」を体現する先輩方の姿を、私自身も見習いたいものです。
いくつになっても「卒業」は、親しい人々との別れを想像して寂しい気持ちになります。
しかしながら、私は卒業が悲しいだけの行事とは思っていません。
卒業は、新たなスタートを切るための大切な節目です。
それでも悲しく感じた時は、この言葉を思い浮かべるようにしています。
『What the caterpillar calls the end of the world,?the master calls a butterfly.
(毛虫が終末と考えるものを救世主は蝶と名付けた)』
アメリカの作家・飛行家 リチャード・バック
この言葉が皆様の悲しみや寂しさに寄り添い、
新たな学びのスタートを後押し出来れば…と思います。
久郷直子