近年、夏のメンタル不調が注目されているようです。
暑い夏に「気力が湧かない」「マイナス思考になりがち」といったことが起こり、
新聞やWEBなどでは「夏うつ」や「心の夏バテ」といった形で取り上げられています。
夏を少しでも前向きに乗り切るために、香りの力を借りるのはいかがでしょうか。
香りの影響力には個人差がありますが、
好きな香りは、落ち込んだ心を元気づけてくれるものです。
人間が持つ五感(味覚・聴覚・嗅覚・触覚・視覚)のうち、
嗅覚で得た情報は本能や情動を司る脳の大脳辺緑系に直接伝達されるといわれています。
香りを嗅ぐと、気持ちがすっきりしたり前向きになれたりするのも、
この働きによるものだそうです。
手軽なのはアロマオイルを使うこと。
種類も豊富で、香りによって効用も違うので、目的に応じて使い分けができます。
例えば、オレンジ・スイートやグレープフルーツは
不安や緊張を解いてリラックスさせる効果があります。
ラベンダーには安眠効果やリラックス効果があります。
アロマオイルは、アロマディフューザーを使うのが一般的。
しかし、そうした専門器具を使うのが難しい方は、
ハンカチやティッシュなどにアロマオイルを垂らす、
湯船にアロマオイルを入れるといった方法もあります。
ご自身に合った方法で試してみてはいかがでしょうか。
夏は、疲れやすい身体のケアはもちろんのこと、心のケアも忘れずに。
お健やかにお過ごしください。
久郷直子