ここ数日、急に春を感じるあたたかさになりました。
入園、入学、入社の季節。
今年もまた、ピカピカの一年生が眩しい頃です。
半世紀以上経った今でも、
小学校の入学式の記憶がよみがえってきます。
まっさらの教科書やノートの匂い、
花壇のチューリップや桜草の匂い。
それらが混じり合った匂いが
今でも小学校の思い出の一つとしてよみがえってきます。
四月八日は「花まつり」。
お釈迦様がルンビニーの花園で誕生された日です。
生まれてすぐに七歩あるき、
仰った言葉が「天上天下唯我独尊」。
花まつりは、この言葉にならい、
天上天下にただ一人、
誰とも代わることのできない人間として、
かけがえのない命を生きていると自覚する日です。
新入生や新社会人の皆さんには、
花に祝われ仏心に守られて
節目をスタートさせてほしいものです。
久郷直子