花は、私たちに新たな季節の到来を告げてくれます。
梅が咲くと厳しい冬の中で早春の気配を感じ、
沈丁花の甘い香りが漂うと春の到来をうれしく思います。
「次は、いよいよ桜の季節ね」と桜の季節を楽しみにしていましたが、
今年の桜は急ぎ足だったように感じます。
あっという間に満開になったと思えば、すぐさま桜吹雪となって散ってしまいました。
桜の季節が終わると、次はハナミズキの季節です。
ハナミズキは、4月下旬から5月上旬ごろに白色や薄桃色の可憐な花を咲かせます。
原産地は、北アメリカ。
アメリカでは、日本でいうところの桜と同じくらい人々から大切にされています。
また、ハナミズキには、こんなエピソードがあります。
1912年、当時の東京市長・尾崎行雄氏が友好のしるしとして、
ワシントンD.Cに桜の木を贈りました。
そして3年後、今度はワシントンD.Cから桜のお礼にハナミズキが届いたそうです。
このエピソードにちなみ、ハナミズキには「返礼」という花言葉がついたといわれています。
だんだんと気温が上昇し、過ごしやすい季節となっています。
次の休日には、ハナミズキを探しに出かけてみてはいかがでしょうか。
お健やかにお過ごしください。
久郷直子