3月は卒業シーズン。
友や学び舎に別れを告げ、それぞれの道へ巣立っていく時。
卒業式では、学校での思い出を振り返り、送辞、答辞が読みあげられ、
感極まって…。
この時季、そんな別れに直面した繊細な感情がよみがえってきます…
といいたいところですが、私の場合、広い講堂でお腹が冷えて痛くなって、
ポケットのカイロを握りしめていた、という残念な記憶しかありません。
ところが、子どもの時は違いました。
わが子の卒園式では3年間の成長を実感して感無量でした。
幼稚園に入ったころは親の姿が見えなくなると大泣き。
しかし、年長になると、自分から年少の園児たちの世話をするようになったのです。
そのことを知ってとても嬉しかったことを思い出しました。
さらに小学校の卒業式で、担任の先生に言葉をかけてもらいながら
生花を胸に挿してもらう子どもを見て、号泣したことも…。
自分のことより、子どものことのほうが感動できることを思い知る季節です。
元気でお過ごしください。
久郷直子