季節

整理整頓の時期

投稿日:

クローゼット

自分の暮らしの中での年中行事では、12月を整理整頓の月としています。

不要なものを捨てることから始めて、
翌月、新年に新しさや清々しさを楽しむために、
家の中をすっきり、さっぱりさせることを一番に考えます。

数ある終活の中でも、特に大切なのが「老前整理」といわれています。

まだ気力や体力がある間に、
長年溜め込んだものの中から本当に必要なものだけを選び、
これからの人生は、よく使うものだけに囲まれて
生活できるようにするのが大切という考え方です。

ものを捨てることは、決断に時間がかかることがあります。

たとえば、思い入れがある服や、
「普段着に使おう」と思って捨てられない服があるとします。

服は、健康面では寒さや暑さから身体を守るためのものですが、
印象面では自分を包むパッケージとも言えますね。

昭和に買った服がまだあるとすると、今は令和です。
昭和時代に明治時代の服を着ていることと同じと考えると、
その服を着ることで昔の時間を生きていると言えるかもしれません。

ものを長く大切に使うことは良いことかもしれませんが、
「過去に囚われてしまっていないか?」と自問自答し、
私はその答えが「イエス」なら捨てる、「いや、これは記念品だからノーだ」
と思うなら保管するようにしています。

「老前整理」は、単に「不要になったものを処分する」ことではなく、
自分自身が所有しているものを整理し、向き合うことで、
これからの人生をどう生きたいかを考え直す、
未来志向の前向きな片付け法だと思います。

これからの人生をより有意義に、快適に過ごすために、
少しずつできることから始めてみてはいかがでしょうか。

お元気でお過ごしください。

久郷直子

-季節

関連記事

紫蘇の葉

晴耕雨読

6月に入ると、 赤紫蘇を使った紫蘇ジュースを作るか作るまいか…と悩みます。     曇りがちな6月は、 紫蘇のさわやかなフレイバーが家の中に香る暮らしも良いものです。 紫蘇が持つ独 …

おはぎ

先祖とつながるお盆の「食」

皆さんは、お盆に必ず食べる物はありますか? 「正月のおせち料理」「土用の丑の日の鰻」など、季節の行事やお祝いの日に食べる特別な料理を行事食といいますが、実はお盆にも行事食があります。   ま …

うなぎ

200年以上生きているアイデア

明日、7月27日は土用の丑の日。贅沢なうなぎを堂々と食べられる日ですね。 夏を元気に乗り切るためにうなぎを食べる日をつくってくれたのは、 江戸時代の学者、平賀源内だといわれます。 そもそもうなぎの旬は …

鰻丼

夏土用とウナギ

今日は土用の丑の日。 土用の丑の日にはウナギを食べる風習は、諸説ありますが、 江戸時代の発明家・平賀源内が発案したといわれています。 源内は、知り合いのウナギ屋に 「夏になるとウナギが売れない」と相談 …

黄色の財布

春、財布に悩む!?

厳しい寒さが続いていますが、暦の上ではもうすぐ春ですね。 3日が節分、4日は立春です。 この両日は風水や占いの世界でも、運気の変わり目として重視されているとか。 運気を上げるために、掃除をしたり、財布 …