季節

冬至七草で一陽来復

投稿日:2019年12月20日

柚

来る12月22日、日曜日は冬至です。
1年で最も日照時間が短く、夜が長いのが冬至。

冬至が終われば陽が少しずつ長くなっていくことから、
古代では冬至が1年の始まりでした。

この日に、ビタミンCやリモネンをたっぷり含んだゆず湯に入ると
風邪をひかないという風習があります。

また、柚子湯以外に冬至といえば、かぼちゃを食べることもおすすめ。
栄養的に見ても、抵抗力を上げるカロテンがたっぷり含まれているので、
風邪の予防に最適です。

かぼちゃ以外にも、「運盛り」といい、名前に「ん」が2つ入る
食べ物を食べると縁起が良いとされる風習があります。

蓮根(れんこん)、人参(にんじん)、銀杏(ぎんなん)、金柑(きんかん)、
寒天(かんてん)、うんどん(うどん)、そしてカボチャの別名である「なんきん」。

これらをまとめて「冬至七草」と呼び、冬至の日に食べることで運がつく、
風邪をひかない、出世するといわれています。

陰の極まる時が冬至ですが、「陰極まれば陽に転ずる」といわれるように
「陽」が芽生える瞬間でもあります。これを「一陽来復」といいます。

立秋から、まるで太陽が陰るように沈んできた私たちの心と身体は、
これから時期は徐々に陽の気が増して、晴れ晴れとしてくることでしょう。

「一陽来復」は、冬が過ぎればまた春が来るように、
「悪いことが続いた後には、良いことが巡ってくること」を教えてくれているようですね。

久郷直子

-季節

関連記事

たけのこご飯

竹の子の旬がやってきた!

竹の子が美味しいころです。 シャキシャキとした歯ごたえと芳しい野の香りは、この季節の楽しみ。 いつも、ずっしりとした小ぶりの竹の子を選んで買います。 お刺身で楽しんだり、竹の子ご飯や若たけ煮にしたり、 …

月の満ち欠け

月の満ち欠けとバイオリズム

月の満ち欠けは、バイオリズムと関係が あるという話を聞いたことがあります。 調べてみますと、月とバイオリズムの関係性は、 科学的に解明されてはいません。 しかしバイオリズムは、月の満ち欠けと同じく、 …

節分

節分の日、健康について考える

健康ブームは加速し、 一年中、健康に関する情報があふれています。 テレビやラジオ、雑誌などでも頻繁に特集が組まれ、 ヨーグルトがいい、アーモンドがいい、 オリーブオイルがいいと諸説紛々。 「肉は、身体 …

チューリップ

春の花壇を夢見て

球根植物には、秋に植え付け、 春から初夏にかけて花を咲かせるものが多くあります。 10月ごろに植え付けるとよい球根植物は、 アネモネやチューリップ、水仙、ヒヤシンスなど。 どれも、3~5月ごろに開花す …

快眠

快眠のための寝具選び

暑くて熟睡できない…これからは、そんな日が増えそうです。睡眠不足だと熱中症になるリスクも高くなるのだとか。熱帯夜対策は重要です。 暑くても心地よく眠るためのポイントの一つが寝具。最近は、ひんやり感のあ …