プレミアムジンセノサイドとは?
高麗人参が持つ健康成分の1つで吸収性が高い特長を持ちます。ここではプレミアムジンセノサイドについてをご紹介します。
< 解説 >
金氏高麗人参(株)品質保証・研究開発室
主幹研究員 三原 憲一
理学博士。現在は高麗人参の研究に注力。健康食品の研究開発に携わり、商品化や論文化などに結び付いた研究は多数。
高麗人参の健康成分プレミアムジンセノサイド
高麗人参はペプチドやアミノ酸類、ビタミン類、ミネラル類などを含んでいます。その中でも最大の特徴と言えるのがジンセノサイド(別名・人参サポニン)という健康成分です。ジンセノサイドは分子の大きさによってメジャージンセノサイドとプレミアムジンセノサイド(別名・マイナージンセノサイド)に分類できます。メジャージンセノサイドは分子が大きいため吸収されにくく、プレミアムジンセノサイドは分子が小さいため素早く吸収される特長を持ちます。プレミアムジンセノサイドは生の高麗人参にはほとんど含まれない、高麗人参の成分の中でも特に希少な成分なのです。
プレミアムジンセノサイドは加工によって増える
では、プレミアムジンセノサイドはどのように生まれ、増えるのでしょうか。1つは熱や熟成、発酵などによる加工です。例えば、高麗人参を蒸して乾燥させることで紅参になります。この時、ジンセノサイドの糖鎖が分解されてプレミアムジンセノサイドになります。さらに、紅参から抽出したエキスを数日かけて熟成することでプレミアムジンセノサイドが増えます。また、紅参を麹菌による発酵によってもプレミアムジンセノサイドが増えます。この時、熟成と異なるプレミアムジンセノサイドが生まれます。
体質や生活習慣などによって吸収する力が変わる
もう1つは消化・吸収です。ジンセノサイドは胃腸で消化・吸収される際に糖鎖が分解されてプレミアムジンセノサイドになります。ジンセノサイドの糖鎖が分解できるかどうかは腸内環境に左右されるのですが、腸内環境はその人の体質や生活習慣などによって異なります。より高麗人参のパワーを感じるためには予めプレミアムジンセノサイドになったものを摂り入れることがおすすめです。
金氏高麗人参の高度な分析技術力
現在、発見されているジンセノサイドは40種類以上。公的機関でも8種のジンセノサイドしか分析できないといわれていますが、弊社は32種類のジンセノサイド(内、19種類はプレミアムジンセノサイド)を分析することが可能です。この分析技術力を品質管理や商品開発、高麗人参の研究に活かしています。
弊社が分析しているプレミアムジンセノサイド
Rg3(S)、Rg3(R)、Rz1、Rk1、Rg5、Rh2(S)、Rh2(R)、Rg2(S)、Rg2(R)、Rh1(S)、F1、F2、Mc1、ジペノサイドXVII、コンパウンドO (CO)、コンパウンドK (CK)、コンパウンドY (CY)、プロトパナキシトリオール (PPT)、プロトパナキシジオール (PPD)