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2023年6月 歳時記のある暮らし

曇り模様の景色に紫陽花が映えるころとなりました。
皆様、おすこやかにお過ごしでしょうか。
いつも『神秘の健康力』をご愛用いただき誠にありがとうございます。

 またひとしきり 午前の雨が 菖蒲のいろの みどりいろ
中原中也「六月の雨」の書出し部分です。紫陽花や花菖蒲、アガパンサスの青や紫の色が雨ににじみ出るように咲く光景が浮かびます。六月の和名は「水無月」。「水が無い月」ではなく、「無」が「の」にあたる連体助詞なので「水の月」です。
「水無月」は田に水を引く大切な時期で、二十四節気でも田畑と関わりのある様子が伺えます。六日は「芒種(ぼうしゅ)」。稲や麦など、穂の出る植物の種を蒔くころという意味です。畑仕事の目安となる七十二候では「蟷螂生(かまきりしょうず)」。作物には手をつけず害虫を食べてくれるかまきりが暦に登場します。
十一日からは「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」。昔、草が枯れて腐ると蛍に生まれ変わると信じていたようです。蛍は梅雨時の湿気の多い土手の草から飛び立ちます。きれいな水と漆黒の闇がなければ生きていけない蛍は一年近くを幼虫として過ごし、成虫として生きられる期間はわずか一~二週間。夜の闇に光の筋が流れる光景はなんとも美しく幻想的ですが、蛍は次世代に命をつなぐために光を明滅させて仲間を呼び合います。
湿気が多く過ごしにくい梅雨時ですが、この時期の雨は植物の成長に欠かせません。梅雨がもたらす水分は土の中の養分を吸収しやすい状態にし、光合成による有機物の合成を促進させるからです。田植え直後の稲にとっても、水田ができて苗の成長が促されるので恵みの雨となります。
一方で、山から川に流れ込んだ雨は海へと注がれます。山の土壌は冬の間に蓄積された有機物が気温の上昇とともに分解されるため養分が豊富な状態です。その豊かな養分が雨によって海へと流れ魚介類のえさとなるプランクトンの栄養源となります。
蒸し暑い季節は、少しでも気分が爽やかになるように暮らしたいものです。たとえば衣替えでは、衣類を入れ替えるだけではなくクローゼットの中を乾拭きして湿気対策や防虫対策も行うとすっきりした気分になります。
十六日からは七十二候で「梅子黄(うめのみきばむ)」。梅酒や梅シロップ向けの青梅は六月上旬から出回っていますが、梅干しに適した黄色い梅や赤じその葉は中旬から下旬にかけて店頭に並びます。赤じそは梅雨時だけのもので、梅干しを漬けるのに使ったり、葉を煮出してしそジュースにも利用できます。雨音を聞きながら爽やかな梅の香りに包まれて梅仕事を楽しむのも梅雨ならではの素敵な過ごし方です。
二十一日は「夏至(げし)」。北半球では太陽の位置が最も高くなり、昼間の時間が最も長くなります。七十二候では「乃東枯(なつかれくさかるる)」。夏枯草(かごそう)はウツボ草とも呼ばれ、現在でも漢方薬として使われています。このころはウツボ草やドクダミ、トウキなどの薬草の花が咲き、暖かく湿った空気にハーブ特有のすっきりした清涼感のある香りを漂わせます。
気がつけば半年が過ぎようとしています。一年の半分が終わる六月に「夏越の祓」という神事があります。この時期は食中毒やカビなど衛生面に注意しますが、昔の人の生活でも疫病が流行したため、清浄化の意味もあったのでしょう。茅の輪くぐりや形代流しなどの儀式をつうじて半年間の病や罪穢を祓い残りの半年に備えます。一年の折り返し地点で一度立ち止まり、年初にたてた目標を見直す良い機会です。忙しい日々を過ごしながらも、残りの半年をより良く生きるためのきっかけとして「夏越の祓」を捉えてはいかがでしょう。
気圧や気温の変化が激しい時期ですので日々の体調管理にお気をつけください。

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皆様のご健康をお祈り申しあげます。

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