金氏 高麗人参トップ>歳時記のある暮らし(2023年9月)

2023年9月 歳時記のある暮らし

朝夕の涼しさや虫の声に爽秋を感じるころとなりました。
皆様、すこやかにお過ごしでしょうか。
いつも『神秘の健康力』をご愛用いただき誠にありがとうございます。

 空が高く空気が澄み、遠景もくっきり見え、青空と彼岸花の赤の色彩が鮮やかです。
九月一日は「防災の日」。地震や台風、豪雨などの天災は一人でいる時に起こることもありますので、今一度、避難場所の確認、非常袋の点検など備えを万全にしておきましょう。
九月九日は「重陽の節句」。「菊の節句」とも呼ばれ、菊酒や栗ご飯などで無病息災を祈る日です。菊の露を飲んで少年のまま数百年も生きたという「菊慈童(きくじどう)」という伝説もあるほど、菊は不老長寿の薬草と考えられてきました。
九月十八日は「敬老の日」。祝ってもらう立場になっても老いに甘んずることなく健康のために心身を鍛える気概はもち続けたいものです。
九月二十三日は秋分の日。この日を境に秋の気配が強くなっていきます。秋彼岸には「御萩(おはぎ)」を供えますが、春彼岸には「牡丹餅(ぼたもち)」を供えます。秋は萩の花、春は牡丹の花になぞらえているのですね。材料となる小豆は秋に収穫されます。御萩は新しく皮の柔らかい小豆が使える粒あんで、牡丹餅は小豆が冬を越して皮が固くなっているのでこしあんで作ります。
九月二十九日は「十五夜」。「中秋の名月」とも呼ばれ美しい月を愛でながら、すすきを飾り、月見団子や芋などを供えて秋の収穫に感謝をします。
月のいと明かきに川を渡れば、牛のあゆむままに、水晶などの割れたるやうに水の散りたるこそをかしけれ。
清少納言の随筆、『枕草子』の中の一節です。昔、街灯もなかった夜、月はどんなに明るかったことでしょう。月明かりのもと、川を渡る牛の歩みで跳ね上がる水玉が月光を反射して水晶が砕け散るように見えるとは、どんなにキラキラしていたのでしょう。
禅宗の道元禅師は、「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて冷しかりけり」と、自然の美しさを詠んでいます。月が美しい季節は秋だと思いがちですが、本来なら月も星もくっきりときれいに見えるのは空気が冴え渡った冬です。けれども冬には高い位置に小さく見えるため、見上げるのに苦労しますし、真冬の寒空の下で長時間冴え冴えと輝く月を見上げたいとは、なかなか思いませんね。ですから一年で最もきれいな月が見られるのは秋なのです。
月は、昔から文学作品に多く登場してきました。日没前後の月を「夕月」、朝にまだ残っている月を「有明の月」と呼ぶなど表現も豊かです。月でうさぎが餅つきをしているという仏教由来の伝承もあり、『竹取物語』のかぐや姫も月の住人でしたね。月は、新月、三日月、上弦の月、満月、下弦の月などに姿を変えますが、欠けては満ちる月の姿は仏教の諸行無常の考えと重なります。
自分で光を放ち惑星を照らす太陽に比べると、月は豆粒ほどの小さな存在です。しかし月は太陽を隠して日食を作ることもあります。月と太陽と地球が一直線上に並ぶ満月には、月のパワーが最大限となって海面や人体にも影響を与えるといわれています。
自然界には裏と表、地と天、夜と朝、月と太陽など、両極が互いに調和することで秩序が保たれるとする陰陽説があります。陽の太陽と対比して存在する陰としての静かでクールな印象をもつ月に人々は心を重ね、自分の内面と向き合ってきたのでしょう。
 秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花   山上憶良
秋の七草は萩、桔梗、撫子、葛、藤袴、女郎花、尾花。小ぶりで控え目な花が月の美しさを際立てます。
今月は、月を見上げて目には見えないパワーを感じ取ってみてはいかがでしょうか。

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皆様のご健康をお祈り申しあげます。

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