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2024年5月 歳時記のある暮らし

風薫る若葉の季節となりました。
皆様、すこやかにお過ごしでしょうか。
いつも『神秘の健康力』をご愛用いただき誠にありがとうございます。

 大型連休から始まる五月は新年度の慌ただしさも一段落し、一息つけるころです。
薫風自南来(くんぷうみなみよりきたる)とは、新緑の間を吹き抜ける風が全てのものの心を爽やかにしてくれる、そんな意味の禅語です。
五月一日は「八十八夜」。初夏への目安となる雑節で、二月四日の立春から八十八日目。「八十八夜の別れ霜」という言葉がありますが、晩春の霜も最後となるころなので茶摘みや稲の種まきも安心してできるようになるということです。「八十八夜」は、末広がりの「八」や「米」という漢字にもつながり縁起の良い日とされています。
五月五日は「こどもの日」。水面下に泳ぐ鯉たちも、この日は薫風をはらんで大空に大きく泳ぎます。鯉のぼりを飾る風習は江戸時代からはじまりました。「登竜門」という立身出世の関門を突破する意味のことわざもあるように、鯉のぼりは龍門という急流を登りきった鯉が龍になれるという中国の伝説に由来します。
「こどもの日」は五節句の一つ、端午の節句でもあり無病息災を願って菖蒲湯に浸かります。粽や柏餅の爽やかな香りも楽しめますね。端午の節句の様子は、清少納言の『枕草子』三十九段にも登場します。そこでは、一年を通じて節句は他にもあるけれど、菖蒲や蓬の香りもさわやかな五月がいちばん素晴らしいといっています。筆者が端午の節句に牛車で出かけると、庶民も貴族も菖蒲を屋根に葺き、緑が目に鮮やかで、牛車の車輪ですりつぶされた蓬などの芳香が漂い何ともいえない良い気分を味わったようです。また、「草葉も水もいと青く見えわたりたるに…」のくだりでは、草木の下の青く澄み透った水が、従者などが前進するたびに跳ね上がってきらきらと輝いている描写があり、新緑のころの明るい一日の様子がうかがえます。
 『枕草子』と並ぶ日本の三大随筆の一つ、吉田兼好の『徒然草』にも節句の日の様子が第四十一段に綴られています。今も五月五日に上賀茂神社で行われている「賀茂競馬(くらべうま)」。天下泰平と五穀豊穣を祈願する神事で騎手は舞楽装束をつけ、右方と左方が一対となって馬を走らせ早さを競います。若葉に包まれたすがすがしい境内には「競馬」を見ようと多くの見物人が集まります。吉田兼好も賀茂競馬を訪れると、見物のために木に登っていた僧侶が居眠りをして木から落ちそうになりました。その僧侶を見ていた人が「危ない木の上で眠るなど愚か者だ」と言います。すると吉田兼好は、「誰でもいつ死ぬかもしれないのに、それを忘れて見物で一日を過ごすなど、愚かさは木に登った僧侶以上だ」と、一つの道理を説いたというものです。馬の蹄鉄が疾走中に外れて見物人を直撃することも実際あったようですので、もっともなことだともいえます。
五月十五日は七十二候の「竹笋生(たけのこしょうず)」。竹の子は雨が降った後などに続々と顔をのぞかせ一気に伸びます。そのため「雨後の筍」という言葉があり、似たようなものが次々と現れることの例えとして使われます。竹は、木でも草でもなくイネ科に属する「有節植物」で、木のように毎年成長して年輪をつくる「幹」が無く、成長のための細胞分裂を行なう組織を「節」が持っていて縦に伸びていく仕組みです。縦に切った竹の子の煮物では、先端にいくほど空洞の幅が狭くなっていますが、これはまだ幼い竹の子なので節と節の間が狭く、成長の途中なのです。
五月二十日からは二十四節気の「小満」。陽光を浴びて万物がすくすく成長し天地に満ちはじめる季節です。梅雨入りも近くなり気温も上がっていきます。そろそろ熱中症対策や衣替えの準備をいたしましょう。

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皆様のご健康をお祈り申しあげます。

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