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2024年8月 歳時記のある暮らし

藍色の朝顔が爽やかなころです。
皆様、すこやかにお過ごしでしょうか。
いつも『神秘の健康力』をご愛用いただき誠にありがとうございます。

 盆踊り、花火大会など夏のイベントが多い八月ですが、「葉落月」を意味する「葉月」とも呼ばれるように、二十四節気七十二候の暦では秋への移ろいが感じられます。
二日からは「大雨時行(たいうときどきふる)」。むくむくと立ち上る入道雲が夕立を知らせます。連日の茹る暑さに疲れが出るころで、涼を求める感覚が冴えてきます。かき氷やそうめん、風鈴や青紅葉の葉擦れの音、川のせせらぎ…。暑い時季の楽しみです。
清少納言は『枕草子』の中で「あてなるもの」を示す上品で雅やかなものの一つとして、「削り氷(ひ)にあまづら入れて、新しき金鋺(かなまり)に入れたる」、つまり新しい金属製のお椀に削った氷を入れ、甘葛という植物の汁をかけたものを挙げています。平安貴族も、どうしたら夏の暑さを楽しみに変えることができるかを考えていたのでしょう。
 七日は立秋。暑中見舞いは大暑まで。立秋の前日までに届かない場合は残暑見舞いとして送ります。七十二候では「涼風至(すずかぜいたる)」。涼しい風が吹き始めるようです。
十二日からは「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」。ヒグラシは、行く夏を惜しむかのように「カナカナカナ」と消え入るように鳴きます。この蝉は秋の季語で、暦の上では夏の終わりの情景ですが現実は連日の猛暑です。運動や買い物などの外出はなるべく午前中に済ませて、午後は冷房のきいた室内で音楽でも聴きながら読書を楽しむのも良いものです。
暑い時季の読書では、ゆるく読める夢物語のようなものもおすすめです。夏目漱石の『夢十夜』という小説があります。漱石が、一九〇八年七月二十五日から八月五日までに見た十の不思議な夢の世界を、漱石が生きた時代から神代の時代、鎌倉時代に渡って「こんな夢を見た」という書き出しで始まる十篇の幻想的な物語です。
特に第一夜では、命の時間について考えさせられます。漱石、すなわち「自分」という人物が、亡くなる直前の女性から「きっと逢いに来るので百年待っていてください」と頼まれます。自分は、その女性の墓を掘り、日が出て沈むのを数えて待っています。すると、墓から真っ白な百合が伸びてきて、自分は白い花びらに接吻します。すると空に暁の星が瞬いて百年が過ぎたことに気づきます。
漱石は、大学教授時代にI love youを「月が綺麗ですね」と訳したことで有名ですが、百年後に咲く百合の花にも漱石の美学が息づいています。
十五日は終戦記念日。十六日、京都では五山の送り火があります。お盆に帰ってきた先祖の霊が、再び冥土へ戻るのを見送ります。
 ただ過ぎに過ぐるもの 帆かけたる舟。人の齢。春、夏、秋、冬。
清少納言『枕草子』の一文です。私たちは流れるように過ぎる寿命という空間の中で生きています。今を大切に過ごしたいですね。
十七日からは「蒙霧升降(ふかききりまとう)」。早朝の湖畔に濃い霧が立ち込めて秋の気配を知るころです。
二十二日は処暑。二十三日からは「綿柎開(わたのはなしべひらく)」。綿の花のガクが開き始めるころ。黄色い花が咲いた後、実を包んでいたガクが開くとふわふわの綿毛が現れます。
二十八日からは「天地始粛(てんちはじめてさむし)」。夏の陽気がおさまり、秋の涼しさを感じるころです。実際には残暑が続きますので、熱中症にお気をつけいただき元気に夏を乗りきってください。

健康対策には高麗人参 健康食品『神秘の健康力』。
皆様のご健康をお祈り申しあげます。

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