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2024年10月 歳時記のある暮らし

空気が澄み朝夕の涼しさが際立ってきました。
皆様、すこやかにお過ごしでしょうか。
いつも『神秘の健康力』をご愛用いただき誠にありがとうございます。

 どこからともなくキンモクセイの甘い香りが漂い、イチョウの木のギンナンや田んぼの上の赤トンボに気付きます。運動会や文化祭などの催しに胸が高鳴る季節です。
八日からは「鴻雁来(こうがんきたる)」。雁が冬越しのために戻ってきます。秋の夕焼けを背景にV字型隊列で飛行する雁行のシルエットは心にしみるものがあります。V字型で飛ぶ理由は、前で飛ぶ雁の動きが上昇気流を起こし、後からついてくる雁が楽に飛ぶことができるからです。そして、先頭の雁が疲れると最後尾に回り、別の雁と交代します。結果、一羽では考えられないくらいの遠距離移動を叶えるのです。
「秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。」と「枕草子」にあります。森鴎外の「雁」では、上野の不忍池にいる雁の描写があります。東京都心でも普通に雁が見られたのですね。日本の文学者が雁を作品の中で叙述してきたのは、雁に心打たれる仲間愛を見出したからかもしれません。
十五日は「十三夜」。九月の「十五夜」よりも月が明るさを増す十三夜にもう一度お月見を楽しもうという風習です。秋が進むと海育ちの太平洋高気圧特有の空気中の水蒸気が少なくなり、空が澄んで月が明るくくっきりと見えます。
 馬で来る神嘗祭の勅使かな    野田別天楼
実りの秋は豊作を感謝して各地で秋祭りが行われます。十月十七日を恒例とする伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)は、その年に収穫された新穀を最初に天照大御神(あまてらすおおみかみ)に捧げるお祭りです。
十八日からは「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」。虫の鳴き声も秋の風物ですね。「コオロギが家の玄関のあたりにいる」という意味ですが、これは中国最古の詩篇「詩經」の中の農民の暮らしを描いた漢詩に由来します。七月には野原にいたコオロギが、八月には家の軒下に、中秋から晩秋には家の戸口あたりまで入って来て、冬を迎えるころには寝台の下までにやって来ると、徐々に人に近づくコオロギのふるまいに、忍び寄ってくる冬を重ね合わせて叙述しています。
 「枕草子」の中に、「虫は鈴虫。ひぐらし。蝶。松虫。きりぎりす。はたおり」と、好ましい虫として鳴く虫も挙げられています。平安時代には虫の鳴き声を楽しむという風流な遊びがありました。江戸時代になると竹籠にスズムシやコオロギなどを入れて売る「虫売り」があらわれ、虫の鳴き声を楽しむ文化が庶民にも広がりました。自然の音には様々なリラックス効果がありますが、古くから人は虫の声にもやすらぎを感じてきたようです。特にマツムシの澄んだ響きは美しく、環境省が選定した「残したい日本の音風景百選」に「淀川河川敷(淀川河川公園の大淀野草地区)のマツムシ」が選ばれています。
この時季でやるべきことは、寒い季節を迎える前に秋の自然を楽しむことですね。暮らしの面では、布団や敷物を洗濯し天日干しにして梅雨に発生したカビの胞子などを除去しておきたいものです。寒くなると部屋の気密性が高くなり加湿器の使用も予想されますのでダニやカビが発生しやすくなります。目に見えなくても放っておくとぜんそくや肺炎の原因にもなるので、本格的な寒さを迎える前に対策を講じておきましょう。

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皆様のご健康をお祈り申しあげます。

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